架空の「和解金請求」こんな悪質メールに注意しましょう |
当協会は、2003年10月23日付において、社団法人日本レコード協会及びレコード会社10社の訴訟代理人「岩浪総合法律事務所の弁護士岩浪詔朗」の名義により「民事裁判のお知らせ」として、和解金の支払いを要求するe-mail(書面内容は下記参照)が多数の個人に発信されたとの情報を入手しました。
社団法人日本レコード協会で調査をしたところ、このような弁護士は実在していないことが判明しましたので充分ご注意されるようお願い致します。未然に被害拡大を防ぐためにも社団法人日本レコード協会のサイト及び当サイトをご一読下さい。
◆岩浪詔朗弁護士名によるダイレクトメールについて(2003年10月24日)
社団法人日本レコード協会HP:http://www.riaj.or.jp/
◆【請求書面の例】
発信者:岩浪総合法律事務所
タイトル:民事裁判のお知らせ
==================内容はここから===================
整理番号:0974
あなたのパソコンから過去に無断で許可なく、音楽及び映像の複製が行われております。
この度、プロバイダーからの情報開示を受け、不正利用者及び不正利用端末を著作権法第百十三条に基づき提訴させていただくことを通知いたします。
あなたの行為は著作権法の罰則規定第百十九条、第百二十条二項もしくは第百二十一条及び第百二十一条二項により、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処せられます。
パソコンを使用した不正複製は私的目的であっても違法であり、処罰及び不法行為による損害賠償請求の対象となります。
残念ながら音楽業界、著作権協会の再三の注意警告にもかかわらず、不正複製は非常に多発しており、今年に入り多くの逮捕者と訴訟を生んでおります。
音楽業界は「音楽を楽しむ」という観点から、また不正利用者が多数のため、特に悪質でない場合、和解での決着をすすめております。
尚、和解案につきましては、各レコード会社、各プロダクション会社と検討した結果、下記のように提示させていただきます。
和 解 案
著作権利用料 7,800円
(著作権法第七十二条による補償金)
支払期日 10月28日
指定口座 ○○○○銀行 ○○○支店
普通口座 ○○○○○○○
お振込みいただく際、お名前のあとに文頭の整理番号を入力下さい。
和解金のお支払い後、和解書をお送りさせていただきます。
和解書は正式な和解がなされたことを証明するものですので大切に保管下さい。
和解案に不服の際は11月7日に郵送される裁判所からの通達の指示にお従い下さい。
支払期日を過ぎますと和解案に不服と看做し、訴訟の手続きをさせていただきます。
民事訴訟法にのっとり、訴訟事実に対する事前の問い合わせには応じません。
あなたの行為は不法行為です。訴訟となると罰金刑か懲役刑、さらに裁判費用の負担が発生します。
訴訟代理人 岩浪総合法律事務所 弁護士 岩浪 詔朗
社団法人日本レコード協会
エイベックス株式会社 AVEX INC.
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
ユニバーサルミュージック株式会社 UNIVERSAL.K.Kv 株式会社ポニーキャニオン
ビクターエンタテインメント株式会社
東芝イーエムアイ株式会社(TOSHIBA-EMI LIMITED)
キングレコード株式会社
株式会社ドリーミュージック
ワーナーエンターテインメントジャパン株式会社
コロンビアミュージックエンタテインメント株式会社